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今年の桜は とても淡くおもえて。 [おぼえがき]

年明け早々に積もるほどの雪が降ったのも もうかなり遠い感じがしている。あまり腐らずに良いこと良いことをと考えて生活しているものの 日に日に気持ちは燻ってしまう。真白な銀世界を見た日に戻りたいくらい。時は過ぎてしまい。巡り来てくれたとは思えなくて。

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かわらない毎日は 決して無いけれど
良い方へ向いているようには思えない。
その変化が良い兆しだと思えばまた違うのだろうけれど
いろいろなことが終わりを迎えている気配。
仕事、長くお世話になっている人との繫がり、
大事に使っているもの・・・。
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時間と言う波に巻かれて消え去るのを
追いかけようとする気持ちと
追いかけては いけない気持ちの葛藤が
より気持ちを鎮める。
これまでの人生でいろんなところで同じような岐路を
通過して来たけれど それまでとは違うのが判る。
若ければ勢いで乗り越えることが出来たかもしれない。
しかし もう最後の岐路に立っている。
何もかも諦めて安定した時間を保ちながら
着地点を見つめる準備が必要な世代になった。
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淡い花が咲き始め年度末も二日を残すばかり。
新たなスタート地点に立とうとするのだが
何もかにも虚無感で苛立つ気持ちと
情けない気持ちで 花を楽しむ気持ちも正直無い。
毎日が嫌で嫌でしょうがない。
しかし停まってばかりもいられない。
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飛び立たなければならないのだけれど
つばさが重い。捨てられるものなら幾らでも
放りだしたいけれど。
一羽一羽 若い者が新たな段階に向けて飛び立って行く。
それが羨ましくもあり そう出来ない自身が悔しい。
生まれてきたことさえ悔しくて仕方ない。
「なんで契りを交わさず つくったのか 産んだのか」と
叫びたいほど胸が痛くなる。
それを払拭せずに いつか報われることを糧にして
まわりに 遅れながらも 馬鹿にされながらも
悔しい気持ちを糧にしてきた心算だ。
私を 独立独歩と たたえる者がいる。
ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャに なれれば
まだ気楽かもしれない。
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花あかりの照らす先は 自分の心の中と同じ。
闇雲に見境なく走り出すことが許される年では
なくなった。しかしジレンマは消すことが出来ない。
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闇夜に浮かぶこの花を見上げたら
多彩に色づき
華やかに輝いているように映る。

たかが花なのに
他の花は淡いのに

無性に 悔しくて悔しくて
いっそのこと吹雪いてくれれば 心をほかせた・・・
かもしれないと。

2022年 満開ひとつ前のサクラは
心を染めるには 淡過ぎた気がした。
しじまは 暖かくも寒くもなく
自身の気持ちの答えは やはり見つけられなかった。

なぜこうも次から次へと背負わなくてはならないことが
日に日に重くなるんだろう。
こんなことを こぼすような
自分自身では なかったはずのに・・・。

そんなことがあったと いつかこの記事を読み返して
また乗り越えられたんだと思う日の為に!
また ほんのわずかだけれど 一歩踏み出そうか!

弥生から卯月へ移り行く時間の中で。

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