夏に至る。新たな生活感に至る。 [おぼえがき]
今年もあっという間に折り返し地点が見えてきた。コロナ過がおさまると思いきや あらたな株が発生したり マスクが手放せない三度目の春を迎え 密を避け人に会わぬように桜の花を見上げた。
おだやかな陽気を期待したものの 急に気温が上がった
と思えば 季節が戻ったような日があったり 今年の
冬場は 全くもって問題なかった腰の爆弾が膝をも巻き
込んで 身体を庇いながら親のいる老健に通って介護が
中心となる生活が迫ってきているのを日に日に感じた。
身体を庇いすぎるとかえって基礎体力も落ちがちに
なるので痛みを感じたら 公共交通機関を使うことも
増えてきた。今迄は車で移動することが多かったから
普段見ることがない景色が新鮮に映った。
新緑の季節は次第に濃さを増して 紫色の花暦が進む
とともに雨の季節がやってきた。
日々 今後の介護生活のいろんなことが肩にのしかかり
気持ちはうつろになりかけている。そういう時は余計な
ことまで心配の花を咲かせて許容を超えて満開になって
しまう。日々の親からの電話が鳴ることに抑圧や不安を
感じ 声色を時に安心したり 時に我慢が出来なくなっ
たり。・・・なんでも抱え込もうとするからそうなる。
出来ないことは 出来る人に任せればいい。
・・・はずなのだが。
今月末 まもなく老健を利用し始めて一年。親の希望と
環境の変化を新たなステップの杖にするために 自宅を
ベースとし 小規模多機能施設の利用での新生活を開始
するために老健を退所する。そのきっかけに光明を期待
するばかり。親にとっても私にとっても これまでと
またすこしだけ違った生活が始まる。
言葉にはなかなか出来ないけれど おだやかな歩みで
スタートを。そして 緩やかにペースを刻みながら。
梅雨が明けるころには 親の新たな生活感が
上手く落ち着いてくれればと。
今年も まもなく折り返し地点。
この花が咲き出し 夏の気配が色濃くなる。
明後日は夏至。
日に日に 早いあかつきを感じる中にて。
2022-06-19 00:00
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