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音さえ感じぬ 白い時間に包まれて。 [イマージュ]

何時から降り出したのかカーテンを開けたら窓の外の景色は粉雪模様。久しぶりに見る景色に一陣の寒気を感じた。松の内が明けぬ間に降る雪はどれくらいぶりだろうか?
令和四年一月六日 木曜日。街中は白く覆われた。

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降り出しが雨でなかったから アスファルトではない
所がより早く積もりだした。庭木の冬木立に白い花が
咲いた。                    
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何かの歌の歌詞にあった。音もなく静かに舞い踊り折り
重なって しばらく見ていても飽きない景色へと。  
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親のところへ行き用を済ませ 近くの公園にほんの数分
寄ったら 幻想の世界。この前訪れた時は 秋色の桜が
真っ白に姿を変えた。数えるくらいの人が 同じように
雪中を見渡していたが その姿も風が吹き雪が舞い出す
と姿を見失いそうになった。            
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初冬には これから寒の時期を乗り越え今の雪のように
薄紅色の花びらを舞わせるだろう桜並木の枝々に固く小
さなつぼみを既につけている。           
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その頃には ひと息つけるような穏やかな時間を此処で
抱いていたい。                  
それにしても静かだ・・・。            
街中では出来ぬマスクを外した自身の息づかいが   
気のせいか大きく聞こえてくる。新鮮な空気だ。   

新型ウイルスの第六波が勢いを増しているそうだ。  

明けたばかりの今年。               
いったいどのような年になるのだろう。       
願いかなうならば おだやかであってほしい。
親も家族もわたしも。

贅沢すぎる白い時間の中にて。

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