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虫の音が聞こえてくる。暑さ寒さも・・・やはり。 [おぼえがき]

この前の記事を書いたのが梅雨と思われる様な時期でした。あいだにオオガハスのサポート記事を入れて それが夏の始まりの頃だったのかな。ここ数年は四季を感じられないような 春と秋が短い陽気に思えて 日本は二季になるのかもしれないと思うこの頃。彼岸を迎えようやく いつまで続くのかと ため息とともに滴る汗をぬぐう日々も 終わりを迎えそう。

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強い陽射しを受けた実の色が暑さを吸収しているよう。
相変わらず親の介護を中心とした生活で 仕事もまま

ならず プロの主夫とでも言いたくなるような日々が
続いているけれど このままでいいのかという思いは
日々重荷になってきている。家事や介護が嫌だという
訳ではないのだけれど 自身の未来が描けないことに
不安と焦りが次から次へと湧きだす案件の対処と共に
拍車をかけてくる。それをひとつづつ対処して。  
自分自身もこの実のように赤くなっている気がする。
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何時だったか 買出しの隙間に海を見に行ったことが
あった。ほんのひと時の息抜きなんだけれど滴る汗が
不快で。年々夏の暑さが苦手になってくる。私自身も
不快なのだから これまで数年夏場は室内施設で過ご
してきた親が この夏を乗り切れるか?それが一番の
気掛かりだったけれど 散々水分と塩分を摂ってくれ
エアコンはかならず点けたままでと 口酸っぱく言い
無事 夏バテも起こさせずに彼岸を迎えた。    
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もう盆からひと月 経つんだね。今年の夏も長かった
気がする。梅雨を感じる時期の気配も思い出せない。
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早すぎるように思える秋の味覚を味わい法隆寺の鐘は
聞こえずとも あと三月となった今年の残りの月日を
いかに効率よく過ごせるか。次なる課題に向かい始め
ることが肩に乗る。遠い海へ電車に揺られて 潮風を
探しに行くことは夢に終わってしまった。酷なほどに
暑い日々のせいにして 空青く高い季節を目の前に。
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もうこんな湧き立つ雲は見納めかな。

華々しい脚光を浴びる人々の生活感に 何故にそう・・・と思う気持ちも なんだか褪せてきたように思う。地味と言ってしまえばそれまでだけれど 人の不公平さに 否自身が望むように世界観に近づきたいと思う意欲が褪せてきたことに それが高齢化と言うことなのだろうかと疑問を抱く。まだまだこれから出来ることはあると思い 前に進むことが出来るはずと心は奮起するんだけれど スピード感の鈍化傾向を払拭出来ずに諦めることが悔しくて仕方ない。妥協することが安定とは思わない。思いたくない。誰もが同じような生活感 生き方ではないことは判るけれど 現実というものはやはり現実なのかな。理想が高いと言われた。しかし理想を高く持ち維持しなければ あまりに空しい。それには何かとリスクが伴う。やはり志だけでは難しいのかもしれない。ますます葛藤は大きくなって行きそうだ。彼岸の入りの夜明け前 墓前に出向き 掃除を済ませ 香を焚き敬う気持ちの中に これでいいのかと問う気持ちを投じられなくて。。。ほんのりとコバルトの時間は 秋めいた雲を携えた陽を迎えるのでした。彼岸の入りにて。

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