聖なる夜を見送り・・・。 [イマージュ]
今年も忙しない風に吹かれて 気が付けばもう数日を残すだけ。海外では 新型ウイルスCOVID-19の変異種が新たに発生して コロナ禍はまだ見えない不安を煽っている。
冬告花が開いて 次々に寒さを連れてくる。
街はイルミネーションが輝いているけれど
ひとの姿はまばらで輝くほど寂しいような・・・。
新たな生活様式が提示され さらに個々の責任感が
多くの人に良くも悪しきも大きな影響を与える要因に
なると連日のように報道される。気のせいだろうか
例年より街中から聴こえてくるクリスマス・ソングが
ささやかで トーンダウンしているように感じる。
イブにはこちらも ささやかだけれど
例年通りいちごの乗ったショートケーキをいただき
さらに忙しない時間が巡ってきた。
新たな年は どんな年になるだろう?
歳を重ねるにつれ 背負うことの重さの比重が
それまでよりぐっと心と身体にのしかかる。
祖父が名付けた名前の意味合いに責任感という
また別の重みをより感じたのも
今年のこと。決して珍しい名前ではなくどちらかと言えば
地味な名前である。
一世を風靡するような輝かしい人生に憧れた事もあった。
自分は自分だけれど 次々に追い越されてゆく
先が見えにくい人生に焦りを覚える。
しかし 停まって振り返る時間はない。
新たな年も少しでも 前に進める自分らしい
一年でありたいと
熱い珈琲カップを両手で包み
湯気を見つめる
押迫った師走の
ほんのわずかな しじまにて。
2020-12-27 00:00
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